現在、人々の生活、社会、産業、環境を取り巻く課題は高度化・複合化しており、縦割り的な専門分野ごとのアプローチでは対応が困難となっています。そのため、複数の専門分野が横断的に連携し、課題の分析(analysis)に加えて、課題を解決する新たなモノやコトの総合(synthesis)を行なう設計やデザインの研究や教育が非常に重要となっています。 以上の背景から、日本デザイン学会、日本機械学会、精密工学会、日本設計工学会、日本建築学会の5学会は、「設計」や「デザイン」を包含する上位概念としての“design”を対象としたシンポジウムを2004年7月に開催、その後、人工知能学会を加えた6学会共催による隔年のDesignシンポジウムを、多様な参加者による活発な議論の場として継続的に開催してきました。一連の経緯のもと、この度、“design”に関して分野横断的、学術的、実践的に取り組む場として、一般講演、特別講演、パネルディスカッションからなるDesignシンポジウム2019の開催を企画いたしました。様々な分野の研究者、設計者、デザイナー、技術者、学生など、多くの皆様のご参加をお待ちしています。